患者様との関係 [学生さん向け]
こんばんわ増田です(。・ω・)ノ゛ コンチャ
前回の記事で実習での指導者が期待していることを話しましたね(ω)
その前の記事には実習での指導者との人間関係についても少し書かせていただきました。
今回は患者様との関係について書いていきます(=∀=)
実習において担当患者様と良い関係を築くことは評価や治療を行う上で重要です。
臨床では関係を保てなければリハビリを拒否する方も実際多くおられます…
担当患者様は指導者が事前に許可をとり、交流しやすい方を選んでいます。
そのため、学生さんは積極的に交流を持つようにしましょう!!
お互いの意思疎通がとれることにより、評価の協力以外にも患者様は色々な情報を教えて下さいます。
本人の希望や今回入院した経緯、痛み・倦怠感の有無、入院前の生活、職業、自宅や周囲の環境などなど
患者様の事前の資料に書いてあることもありますが、本人の口から直接聞くことで、より詳しい内容を聴取することができます。
そのため、患者様との関係性はとても重要です。
しかし、ある程度関係を築くとややコミュニケーションが雑になる学生さんがいます!!!
ここが注意点です!!!
実習が経過していくにつれ患者様とコミュニケーションをスムーズにとれることは良いことです。
ただし!!!
「タメ語」はご法度です!!!!
私も何度かタメ口を使用している学生を目撃したことがあります。
患者様のほとんどは自分より年齢が上です。
言うならば人生の先輩ですね。
あなたは自分より20~30歳以上、いやもっと上の年齢の方と普段タメ口で話していますか?
話さないですよね。
患者様と仲良くなることはいいことです。
しかし、学生さんは患者様にご協力いただいて勉強をさせて頂いているということを忘れないようにしましょう。
これらは実習の半分くらい過ぎた学生に時々みられます。
ちょっとした気の緩みで関係が崩れてしまうことも大いにあります。
今一度自分の態度を振り返り、気を引き締めて実習に望んでくださいね。
ではでは*-ω-)ノ”
指導者が学生に期待すること [学生さん向け]
こんばんわ増田です(。・ω・)ノ゛ コンチャ
今回は「指導者が学生さんに期待すること」を書いていきます!
実習中は評価・治療を経験するために、患者様を実際に担当します。
それ以外の時間では先生方のリハビリを見学することがほとんどだと思います。
その際、見学中に先生から筋の起始停止はROMの参考可動域、整形外科や脳神経などの質問をされることがあると思います。
当然、先生方は学生さんは勉強してきているであろうと考えているので、そこはしっかり答えていってほしいですね!
急な質問に頭が真っ白になり答えられないこともあるでしょうが、教科書に答えがのっていることはなるべく答えたいですね
もし、思い出せない、わからないことがあればすぐに確認しましょう!
その行動が大切です
しかし、実習においてはこれよりも大事なものがあります!!!
それは
「自分の考えをもつこと」です
先生方は見学であっても、自分の担当患者様であっても、学生さん自身が何を考えているのか。
「◯◯さんならどうする?どう考える?」
そこを考えられうようにしてほしいのです!
それは評価や治療・考察にもつながります
勿論、答えを求めているわけではありません。
人それぞれ考え方も違います。
私達も日々リハビリを行う上で評価、治療をしています。
そのため、学生さんの「自分なりの疑問・評価・考え」を知りたいのです。
知識の補充は教科書や参考書を読めば対応できます。
ですが経験は実習が終われば、臨床でしか学ぶことができません。
少しでも多く経験を積み、「考え」を持ってください。
その行動を指導者は望んでいます。
ではでは*-ω-)ノ”
正常な呼吸パターン [学生さん向け]
こんばんわ増田です(。・ω・)ノ゛ コンチャ
正月ボケで仕事に身体がついていかないこの頃です(;-ω-)ノ
最近、病院内でインフルエンザが流行り始めました(汗)
患者様や看護師を始め少しずつ感染が広がっているような気がします。
皆さんも体調に気をつけ手洗いなどは徹底しましょう!!
では本題に入ります!!
以前「呼吸のフィジカルアセスメント②」で異常呼吸について紹介しました。
しかし、正常な呼吸について紹介するのを書き忘れていました(´;ω;`)
すみません(泣)
なので今回改めて書いていきたいと思います。
正常な呼吸パターンとは・・・
①換気量の70%を横隔膜運動がまかなう
②吸気は横隔膜と肋間筋の収縮による
③呼気では筋肉の収縮はない
④吸気呼気時間比は1:2
⑤吸気終末に呼吸運動の小休止がある
⑥吸気量が増加すれば吸気時間も延長する
⑦胸郭と上腹部の呼吸運動には時間的ズレはない
⑧左右胸郭の呼吸運動にも時間的ズレはなく、その拡張の程度にもズレはない
このように8つに分けられます。
先に異常呼吸を紹介しておいてあれですが「正常」を知っておかなければ「異常」わかりません…(;д)
では、どのように呼吸パターンを把握するのか
大きく見るポイントは
「腹部と胸部の動き」
「上部胸郭・下部胸郭の動き」です!!!!
この2つの動きが一致しているか、左右差がないかを確認します。
腹部・胸部では胸腹式呼吸であるかを1分間腹部・胸部に手を置き確認します。
上部胸郭・下部胸郭ではそれぞれ別々で触診し確認します。
理由としては上部・下部で胸郭の動きが異なるからです!!!!
上部胸郭は「前上方」に動きます
井戸のポンプのハンドルの動きに似ていることから「ポンプハンドルモーション」と呼ばれ、第2~6肋骨の動きを表しています。
確認の仕方は
・中指を鎖骨に触れるあたりに手を置き、思いっきり息を吸って吐いてもらうと動きがわかります!!
下部胸郭は「外上方」に動きます
こちらはバケツのハンドルの動きに似ていることから「バケットハンドルモーション」と呼ばれ、第7~10肋骨での動きを表しています。
確認の仕方は剣状突起に両手の親指を重ねて置き、呼吸をしてもらうと動きがわかります!!
今回は背臥位での状態での確認の仕方を紹介しました!!
そのため、体位が変わると胸郭の動きは変化します(・ω・)
実際やってみると見た目と触った時とでは全然違います
動きを立体的に捉えるようにするため練習してみてください♪
ではでは*-ω-)ノ”
質問と聞きすぎの違い [学生さん向け]
こんにちわ増田です( ´ ▽ ` )ノ
今回の記事は
これから実習にいく学生さんには
絶対見てもらいたい内容となっています(・ω・)
前回の記事ではトレーニングの原理と原則の話をしましたね
患者様のデータや自分の評価と合わせて治療プログラムをたてていく
しかし、原理や原則などは知識がないと始まりませんよね?
そのため、私もわからないことがあれば文献や参考資料を見て
その都度、知識を増やすことにしています。
どんなことも吸収しちゃえばいいんです!!!!
これは特に若い人に有利です!
どうしても年を重ねると
記憶力が低下していきます…
私も最近それを痛感しています(ToT)
なので学生の間にどんどん吸収していってください!
自分で調べたり、友人、学校の先生からも
わからないことは聞いていきましょう!
た・だ・し!!
実習中では「聞きすぎ」には注意しましょう(^o^;
今回のタイトルにもありますが
「質問」と「聞きすぎ」は全然違います!!
質問については大歓迎です。
自分の考えたことを伝えてくれることは
私達指導者側も好印象をもちます♪
しかし、わからないことについて
実習で何でも指導者に聞いて知ろうとするのは
やめておきましょう・・・
この学生さんは自分で調べずに
すぐに聞こうとしてくると思われ印象が下がってしまいます(泣)
すぐに聞くのではなく
まずは「自分で調べること・考える事」が大切です!!
わからないことはメモして置き
自分でまず確認してみましょう(・ω・)
調べた情報をその日の自己学習として
デイリーノートに挟んで提出してもいいと思います。
その方が勉強してきたんだなと
こちらももっと他に色々教えてあげたいと
感じます(*´ω`*)
実習では毎日のレポート課題に追われる日々と思いますが
指導者側の気持ちも考えてもらえるとありがたいです。
長期実習となると長くて10週間と約2ヶ月間も
一緒に勉強していくことになります。
早い段階で指導者との人間関係が崩れてしまうと
それからの実習は地獄ですよね(汗)
私達もそんな実習にしたいとは思っていません!
自分の教えた学生さんが無事に臨床で活躍できるようになって
もらえることが第一です( ^ω^ )
なのでお互いの関係をより良いものにするためにも
「質問」と「聞きすぎ」の違いに注意しましょう!!
その点に気をつけるだけで
実習での指導者側の評価は全然違います(ω)
ぜひぜひ参考に♪
ではでは*-ω-)ノ”
タグ:質問
トレーニング 原則と原理 [学生さん向け]
こんにちわ増田です(。・ω・)ノ゛
今回はトレーニングの原理と原則についてです!!
体を鍛える上で効率よく筋力をつけることはスポーツだけでなく日常生活やリハビリでも重要ですね(^^)/
それではまず「原理」からです!
原理には3つの種類があります
①過負荷の原理
普段の日常生活での動作よりも強い不可でトレーニングを行う必要がある。
②特異性の原理
トレーニングの効果は訓練をした動作や部位に効果が表れる。
③可逆性の原理
トレーニングの効果は訓練をやめてしまうと失われていく。
次に原則についてです。
原則はトレーニングを行う上で守らないといけないルールで5つあります。
①漸進性の原則
いきなり高負荷で行うのではなく、段階的に負荷量をあげていく。
②全面性の原則
特定した部位だけでなく、全身バランスよく訓練していく。偏った訓練は動作でのパフォーマンスや怪我につながります。
③意識性の原則
ただ単に訓練を行わず、訓練する部位を意識することにより訓練効果が増加する。
④個別性の原則
他の人と同様の訓練をするのではなく、年齢・性別・体力などを参考に自分にあった訓練を行う。
⑤継続・反復性の原則
訓練は継続的に行う。
以上がトレーニングの原理と原則になります。
勿論、訓練効果を効率よく得るためにはこれだけではないです!
適切な休憩時間や栄養管理など気をつける点は沢山ありますよ!
リハビリを行うには1人1人にあった治療プログラムの計画が必要です。
計画を考える際には患者様の年齢・性別などのデータや評価を参考にする。
そして、今回紹介したような原理や原則に基づく治療プログラムをたてることが望ましいと私は思います。
なのでよければ参考にしてください(・ω・)
ではでは*-ω-)ノ”
呼吸のフィジカルアセスメント② [学生さん向け]
こんばんわ増田です( ´ ▽ ` )ノ
前回は呼吸パターンの話をしましたね
今回は異常呼吸と呼吸評価の観察ポイントを話していきたいと思います(ω)!
まず異常呼吸についてですが
これは前回お話しした呼吸パターンの表現方法に記載されているものが当てはまります。
その他に記載されていないものといえば
無呼吸、口すぼめ呼吸ぐらいかな??
主な原因疾患としては
《頻呼吸》
低酸素血症、間質性肺炎、COPDなどの呼吸疾患、脱水、ストレス、重症筋無力症、筋ジストロフィー、腎不全、損傷・出血、クモ膜下出血、硬膜下血腫、硬膜外家など
《除呼吸》
薬剤、頭蓋内圧亢進など
《過呼吸》
神経症
《減呼吸》
睡眠時、循環不全、髄膜炎など
《多呼吸》
過換気症候群、肺梗塞、インフルエンザ、ヒステリーなど
《少呼吸》
死亡直前や麻痺
《過換気》
過換気症候群、代謝性アシドーシスなど
《低換気》
肺胞低換気症候群、呼吸筋麻痺、筋萎縮性側索硬化症などの神経疾患など
《口すぼめ呼吸》
肺気腫
《無呼吸》
睡眠時無呼吸症候群
異常呼吸の種類はこれくらいですかね(・ω・)
異常呼吸のリズムとなるとチェーンストークス呼吸、ビオー呼吸、クスマウル呼吸などが挙げられます。
またこれらは別の記事で紹介していきますね!
次に呼吸の観察ポイントについてです!
呼吸評価については定量的に観察する必要があります。
呼気、吸気時の動き・時間を観察しなければなりません。
しかし、これは「一緒に」ではなく「分けて」観察しましょう!
一緒に評価してもいいのですが
私も未だに一緒に評価するとどちらかに集中してしまい、評価が上手く出来ないことがしばしばあります(^^;
疲れている時は特に集中力がきれてしまい…(泣)
そのため慣れるまでは時間をかけてでも分けて確実に評価しましょう!!
簡単に呼吸数を判断する時には鼻や肩・胸の動きを観察してみてもいいと思います(=∀=)
呼吸数の評価は1分以上観察した方が良いです。
そこで一番大切なのは患者様に「自発呼吸を意識させないこと」と私は考えています。
どうしても「今から呼吸数を測るので安静にしていてください」など声をかけると意識してしまいますよね。
私が言われた側だったら多分緊張して呼吸数が上がると思います(笑)
なので私はあまりそのような声掛けは行っていません(・ω・)
私は安静時や運動後に脈拍を測る際に一緒に評価しています。
その方が呼吸に意識がいかないので正確な評価ができると思います。
始めは難しいですが慣れると便利です!
良ければ試してみてください♪
後、実習中に学生さんで時計を持っていない場合に呼吸数の評価が行えないと思っていませんか?
そんなことはありません!!
そういう時には「あ・い・う・え・お」と声に出してみましょう!!!
なぜ突然に?と思いますよね(・∀・)
もしかしたら知っている方もいるかもしれませんが
実は…
「あいうえお」という言葉を話す時間はちょうど1秒なのです(ω)!
つまり「あ」は0.2秒ということですね!!
この方法を使い、1回の呼吸数が何秒かを確認します。
それを60で割ると1分間の呼吸数がでます!
例に出すと
1回の呼吸数…3秒とすると
60÷3=20
したがって、1分間の呼吸数は20回となります。
この方法は時計がない時はすごく便利だと思います!!
また、「あいうえお」と唱えている時に
何秒吸って何秒吐いているのか、吸気・呼気どちらが長いかなど、1回の呼吸だけでなく複数回確認すると評価することができますΣ(・ω・ノ)ノなに-!
これも慣れが必要ですが先ほどの脈拍と同時に測るものと比べるとハードルは低いです(・ω・)!
ぜひぜひ
実習までに友人と練習してみてください♪
それでは今日はこの辺で*-ω-)ノ
タグ:あいうえお
呼吸のフィジカルアセスメント① [学生さん向け]
こんばんわ増田です(。・ω・)ノ
今回は呼吸について話していきたいと思います!
臨床では安静時や動作後に身体状態や疲労度などを確認を行います。
その際に血圧や脈拍、SPO2だけでなく呼吸数を指標とすることも多いですね。
呼吸とはバイタルサインの中で
「唯一、随意性を持つ」ものと私個人は考えています。
呼吸数や深さといった変化は本に記載されていますが「安静時の呼吸」については記載されていないものが多いです。
その理由としてはどの状態を安静時の呼吸と捉えるのか明確でないからです。
睡眠中は?じっとしている時は?肢位や姿勢は?といった細かい規定がない。
そのため、安静時の呼吸については現在も明確な定義はないそうです(;-ω-)ノ
ではでは呼吸パターンの話に移ります(・ω・)
「表現方法」は4つあります!
①呼吸数のみの変化
・《頻呼吸》
呼吸数が1分間に25回以上
・《除呼吸》
呼吸数が1分間に12回以下
②呼吸の深さの変化
・《過呼吸》
呼吸数に変化はないが、呼吸の深さが増加した状態
・《減呼吸》
呼吸数に変化はないが、呼吸の深さが減少した状態
③呼吸数と呼吸の深さの変化
・《多呼吸》
呼吸数・深さともに増加した状態
・《少呼吸》
呼吸数・深さともに減少した状態
④分時換気量の変化
・《過換気》
過呼吸と同様の意味で扱われることも多い。過呼吸により換気量が増大した状態。
PaCO2(基準値35~45Torr)が低値の状態
・《低換気》
換気量減少により、体内の酸素が少なく、二酸化炭素が多い状態
PaCO2(基準値35~45Torr)が高値の状態
呼吸パターンの「種類」は
・腹式呼吸
・胸式呼吸
・胸腹式呼吸の3つがあります!
腹式呼吸は横隔膜主体の呼吸ですね。
胸式呼吸は肋間筋の収縮と弛緩による呼吸です。
ただし換気量が増大すると呼吸補助筋も加わります。
そして最後の「胸腹式呼吸」
これはあまり聞き慣れない方も多いのでは??
文字通り胸式と腹式の作用を持ち、下部胸郭と腹式呼吸が働きます。
臨床ではこの呼吸を「通常の安静呼吸」と表現します。
しかし!!ここで注意です!!!!
国家試験では腹式呼吸を「通常の安静呼吸」と表現されます!!!!
そのため、臨床では正しいのですが国家試験では選ばないようにしてください(・o・;)!!
今回は呼吸のパターンの表現と種類について紹介しました。
次回の更新では異常呼吸や観察のポイントを話していきたいと思います。
それでは今日はこの辺で*-ω-)ノ”
関節可動域制限 ~制限因子~ [学生さん向け]
こんばんわ増田です(。・ω・)ノ
関節可動域(以下ROM)を計測する目的としては
①関節可動域制限、異常の程度を確認し、動作への影響を推測する。
②制限・異常の原因を考える。
③問題の可動域に対しての治療計画を組み立てるデータとする。
④治療の効果を判定し、予後予測をするなどがあります。
ROMの範囲は、関節により構造が異なるため、各運動方向に対して参考可動域が違いますね(-∀-)
他動的ROMの最終位で検者が感じるそれ以上の運動に対する抵抗を最終域感(endfeel)といいます。
正常な関節機能を有する場合でもその最終域感は、軟部組織性(軟部組織の近接)、結合組織性、関節包・筋・靱帯の伸張)、骨性(骨と骨との接触)ではそれぞれ異なります。
この正常最終域感の理解がROM制限因子を特定しうる手助けとなる場合も少なくありません(・A・)!
【ROM制限の原因】
・長期臥床による関節固定
・運動制限等による拘縮・固縮・強直
・加齢による骨・靭帯などの変性
・関節の炎症・疼痛(OAやRAなど)
・麻痺などの神経疾患
・結合組織疾患があります
疼痛によるROM制限の場合、急性期であれば最終域感を感じる前に防御的筋収縮や筋スパズムによる抵抗感があり、最終域感とは異なります。
筋力低下があると他動運動には制限はみられませんが自動運動では制限されます。
また、加齢による骨・関節には骨の変性では、代表的なものに変形性脊椎症、変形性関節症、骨粗鬆症があります。
高齢者のスクリーニングテストとして、肩挙上・外転、肘屈伸、手背屈、手指の粗大つまみ・対立、股・膝屈伸、足背屈があり、これらのROM制限がADL低下つながることも少なくありません。
機能低下をきたすROMは、
①肩外転90°・回旋(下背部と後頭部)
②肘屈曲120°
③前腕回内外各45°
④手背屈30°掌屈45°
⑤手指屈曲(指尖手掌間2。5cm以内)
⑥股屈曲90°伸展0°
⑦膝屈曲110°伸展0°
⑧足背屈0°となります。
これらの臨界角度に依存するADLとしては排尿・排便(①④)、整容(①②④⑤)、食事(②③④)、歩行(⑥⑦⑧)が含まれます。
そのため、簡易的にスクリーニングを行うことで今後の治療計画・予後を予測することにつながります。
【ROMが正常範囲を超える場合】
・関節弛緩・関節不安定性が生じている可能性がある。
・そのような状態の場合、脱臼・亜脱臼となりやすいです。
それでは今日はこの辺で*-ω-)ノ”
立位評価 ~影響する因子~ [学生さん向け]
あけましておめでとうございます!!
増田です(。・ω・)ノ
今年から平成27年ですが
変わった実感が全然ないですね(笑)
それでは今日も書いていきます(・ω・)!
今回は「姿勢評価」です!!
実習や臨床でも重要な姿勢評価。
患者様の特徴やリハビリ前後での治療効果の確認にも大切なポイントとなりますね(ω)
立位姿勢は重心線に一致し、左右方向と前後方向から観察します。
左右方向からは上から
外後頭隆起→椎骨棘突起→臀裂→両膝関節内側の中心→両内果間の中心
前後方向からは上から
乳様突起→肩峰→大転子→膝関節中心のやや前方(膝蓋骨後面)→外果前方5cm
これら上記のポイントから観察を行います。
そして、立位姿勢の安定に影響する因子として大きく分けて8つあります。
①重心位置…重心位置が低いほど安定する。
②支持基底面の広さ…身体を支持する面が広いほど安定する。
③支持基底面と重心位置との関係…重心線が支持基底面の中心に近いほど安定する。
④質量…質量が大きい程安定する。
⑤摩擦…床面との接触面の摩擦が大きいほど安定する。
⑥分節性…分節構造よりも単一構造の方が安定する。
⑦心理的要因…視覚を遮断すると視覚フィードバックが障害され不安定となる。
⑧生理的要因…立位では重力に対抗して活動する「抗重力筋」が作用、姿勢反射(立ち直り反応など)が関与する。
大体の因子は想像がつきやすいですかね( ´ ▽ ` )ノ?
その他にも年齢や周囲の環境、身につけているもの、体格や体型など影響する因子を探していくと様々あります。
抗重力筋とは重力に抗して立位姿勢を保持する際に活動する筋群のことですね。
抗重力筋には頸部屈筋群、脊柱起立筋群、腹筋群、大殿筋、腸腰筋群、大腿四頭筋、ハムストリングス、前脛骨筋、下腿三頭筋があります。
この中で頸部屈筋群、脊柱起立筋、大腿二頭筋、ヒラメ筋は「主要姿勢筋」と呼ばれます。
安静立位時には主に脊柱起立筋、大腿二頭筋、大腿四頭筋が非持続的活動を行い
下腿筋の腓腹筋、ヒラメ筋は持続的活動がみられます。
姿勢評価では着目する現象がいくつもあります。
アライメントや重心動揺、筋活動、保持時間、平衡反応など・・・
患者様によっては評価をあまり行えない方も多くいらっしゃいます。
そのため、ある程度の「見るべきポイント」を自分で決めておくとスムーズに評価が行えますね。
そして、ここが大切です!!
評価行う際には安全に妥当性が求められます。
実習ではバイサーの方が評価に協力的・行いやすい患者様を事前に選んでくれていることもあります。
そのため、リスクは低いと安心し評価が時折雑になる学生さんが「たまに」いらっしゃいます。
しかし、どんな患者様もリスク管理は徹底しましょう!!!!
リスクの高い・低いが関係ありません!!
評価は患者様の善意で行わせて頂いています。
評価をさせてもらっている以上、最善の方法で安全に取り組むことが重要です!!!
私がバイザーの際には患者様の評価を行う時に、予め評価時間を教えておき、その上で事前に紙に書いてきてもらいます。
書き方は自由ですが
・その時間に行う評価項目
・評価を行う順番
・評価方法(肢位や方法、指示の仕方、リスク管理など)です(・ω・)
この内容をできるだけ具体的に書いてきてもらっています。
事前に行う評価を決めておき、それをイメージトレーニングや行う前に私と確認し、実施して頂いています。
このように紙面上にでも自分の行うことを記載してもらえれば指導者側もとても管理がしやすく安心です(*´ω`*)
指導者側も学生さんが評価を行う際には
リスク管理などに冷や汗をかくこともしばしばあります(^o^;
ちょっとタイトルとは脱線してしまいましたが、評価を行う上で妥当性・正確性も勿論重要です。
しかし、それ以上に「安全」に行うことが絶対です!!!!
これから実習へ行く学生さんも日々の実習緊張すると思いますが、それを胸に取り組んでくださいね( ^ω^ )
それでは今日はこの辺で*-ω-)ノ”
CKCとOKC [学生さん向け]
こんばんわ増田です( ´ ▽ ` )ノ
年明け最後の内容は
【運動連鎖】についてです!
私が行った実習先でも何度も登場しました(笑)
実習では必ず理解しておかなければならないワードの1つですね(-∀-)
【CKC(閉鎖性運動連鎖)】
四肢末端(遠位端)が固定された状態で、自重による抵抗運動を行うこと。
荷重位での多関節運動のことをいい、同時収縮により関節を安定化させます。
共同的な筋収縮が起こるため、個別的な筋収縮を起こすことには適していません(・ω・;)
例)スクワットやヒップアップ、プッシュアップなど
【OKC(開放性運動連鎖)】
四肢末端が(遠位端)が固定されておらず、末端が自由に動く運動。
非荷重位での単関節運動のことをいいます。
同時収縮が乏しいですが、目的の筋を選択的に収縮させることができます。
また、負荷量が調節しやすいことが特徴となります。
例)SLR、座位での膝関節伸展
日常生活において上肢の動作はほとんどOKCですね(・ω・)
損傷部位への負担や個別的に強化したい部位へ適切なアプローチを行うため使い分ける必要があります。
個別的に鍛えたい場合はOKC、全身の動きを鍛える場合はCKCを選択すると良いでしょう。
実習でも聞かれることが多いので
要注意ですよ( ̄3 ̄;)(汗)
それでは今年もとうとう最後ですね!
来年も良いお年を*-ω-)ノ”