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筋収縮の様態 [学生さん向け]






こんばんわ、増田です( ´ ▽ ` )ノ


筋収縮を大きく分けると求心性収縮・遠心性収縮・等尺性収縮に分類されます。


また、求心性収縮と遠心性収縮は動的収縮、等尺性収縮は静的収縮と呼ばれます。


動的収縮とは筋の長さが変化する。静的収縮は筋の長さが変化しません。


主な特徴は

 動的収縮は筋収縮の際の筋血流、筋持久力増強効果が得やすい。

 静的収縮は血圧上昇や筋張力、筋力増強効果が得やすいです(・ω・)



《動的収縮》
①求心性収縮(短縮性収縮)…起始と停止部が短縮しながら収縮する。

 例)ダンベルを持ち上げる際の上腕二頭筋、立ち上がり時の大腿四頭筋など


②遠心性収縮(伸張性収縮)…起始と停止が伸張しながら収縮する。

 例)持ち上げたダンベルをゆっくり下に下ろす際の上腕二頭筋、歩行での踵接地~足底接地での前脛骨筋、しゃがみ込みでのヒラメ筋など


《静的収縮》
①等尺性収縮(持続性収縮)…筋の長さを変化させないで収縮する。
・関節運動が起こらず、固定作用として働く。
・短時間に大きな張力が得られる。
・筋の廃用防止や運動時痛のある四肢の筋力増強に適している。

 例)ダンベルを持って90度の状態を保持する。パテラセッティングなど



張力の強さは遠心性>等尺性>求心性の順となり、遠心性収縮が最も張力が強いです。


動的収縮は神経筋疾患の筋ジストロフィーやALS、多発性筋炎の患者様には、オーバーユースになるので適していません。


低負荷での遠心性収縮は日常生活でも頻繁に使われていますね(ω)


静的収縮は運動時痛のある患者様には有効ですが、血圧上昇を招くので高血圧・心臓病の患者様には適していません。


筋収縮にはこの他にも
・等張性収縮…筋の張力が一定。
・等速性収縮…収縮速度が一定
・相同性収縮…急激な動きを伴う収縮。求心性収縮に多い。
などがあります。


それぞれの収縮には特性があるので
疾患によって使い分ける必要がありますね(-∀-)


ではでは今日はこの辺で(。・ω・)ノ





日常生活動作と関節可動域 [学生さん向け]






こんばんわ。増田です( ´ ▽ ` )ノ


学生さん向けの投稿です!
初めてなので少し緊張しますね…(;д)笑


私の病院だけではございませんが
毎年、理学療法士を目指すため沢山の実習生がきて勉強をされています


実習では実際に担当を持ち患者様の評価・治療を行っていきますよね


その際、評価項目に関節可動域検査(以下ROM検査)がほとんどの方は入っていると思います。


ただ、評価を行っただけで活かしきれていない学生さんがとても多くみられます(´;ω;`)


特にROMをADL動作に結びつけることができない方が多いような気がします。


ROM制限の因子によっては、リハビリで改善が見込めないものもあります。


その際に私達は患者様に必要な動作を
どのようにすれば行えるのか考えなければなりません。


それを判断する上で動作によってどの程度の可動域が必要か知っておかなければなりません


今回はその一部を紹介します

《椅子への立ち座り》
・股-屈曲112度
・   外転20度
・   外旋14度
・膝-屈曲93度


《あぐら座位》
・股-屈曲90-100度
・   外旋35-60度
・   外転40-45度
・膝-屈曲111°以上


《平地歩行》
・骨盤-回旋5度
・股-屈曲35度
    伸展10-20度
・膝-屈曲60度
・足-背屈10度
・   底屈15°


《階段昇降 昇り》
・股-屈曲120度
・   外転20度
・   外旋20°
・膝-屈曲83度


《階段昇降 降り》
・股-屈曲30-50度
・膝-屈曲90-100度


《丸首シャツの着脱》
・肩-屈曲70度
・   外転0-45度
・   内外旋45度
・肘-屈曲120度
・手-背屈45度


《タオルを絞る》
・肩-屈曲25-45度
・肘屈曲65-80度
・手-背屈0-15度
・   掌屈0-20度
・   回内外0-45度


《シャツのボタンをつける》
・肩-屈曲10-15度
・   外転5-10度
・肘-屈曲80-12度
・手-背屈30-50度

・   回内0-45度


《顔を拭く》
・肩-外転0-45度
・   内外旋45度
・肘-屈曲40-135度
・手-背屈40度
・   回外70度


《コップで水を飲む》
・肩-屈曲30-40度
・肘-屈曲130度
・手-背屈15-20度


《髪をとく》
・手-背屈0-20度
・   掌屈0-40度
・   回内30-50度
・肘-屈曲110度
・肩-屈曲70度
・   外旋30度
・   外転110度


《湯船をまたぐ》
・股-屈曲110度
・膝-屈曲110-120度


《和式トイレにしゃがむ》
・股-屈曲113度
・   外転10度
・足-背屈30°


《かがんで床のものを拾う》
・股-屈曲114度
・   外転27度
・   外旋24度
・膝-屈曲117度


《靴の着脱》
・股-屈曲97度
    外転13度



…ざっと書いていくとこんな感じです!
文献によってやや誤差はございますが
評価・治療を行う上で1つの参考になればと思います(・ω・)


実習中にただ単に評価を行うだけでなく
実際の動作と照らしあわせて考えていくと色々な発見があります


実習の期間は長いようで短いものです
少しでも有意義な実習を過ごせるよう頑張ってください♪


ではでは(。・ω・)ノ゛











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