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関節可動域制限 ~制限因子~ [学生さん向け]






こんばんわ増田です(。・ω・)ノ


関節可動域(以下ROM)を計測する目的としては
①関節可動域制限、異常の程度を確認し、動作への影響を推測する。

②制限・異常の原因を考える。

③問題の可動域に対しての治療計画を組み立てるデータとする。

④治療の効果を判定し、予後予測をするなどがあります。


ROMの範囲は、関節により構造が異なるため、各運動方向に対して参考可動域が違いますね(-∀-)


他動的ROMの最終位で検者が感じるそれ以上の運動に対する抵抗を最終域感(endfeel)といいます。


正常な関節機能を有する場合でもその最終域感は、軟部組織性(軟部組織の近接)、結合組織性、関節包・筋・靱帯の伸張)、骨性(骨と骨との接触)ではそれぞれ異なります。


この正常最終域感の理解がROM制限因子を特定しうる手助けとなる場合も少なくありません(・A・)!


【ROM制限の原因】
・長期臥床による関節固定
・運動制限等による拘縮・固縮・強直
・加齢による骨・靭帯などの変性
・関節の炎症・疼痛(OAやRAなど)
・麻痺などの神経疾患
・結合組織疾患があります


疼痛によるROM制限の場合、急性期であれば最終域感を感じる前に防御的筋収縮や筋スパズムによる抵抗感があり、最終域感とは異なります。


筋力低下があると他動運動には制限はみられませんが自動運動では制限されます。


また、加齢による骨・関節には骨の変性では、代表的なものに変形性脊椎症、変形性関節症、骨粗鬆症があります。


高齢者のスクリーニングテストとして、肩挙上・外転、肘屈伸、手背屈、手指の粗大つまみ・対立、股・膝屈伸、足背屈があり、これらのROM制限がADL低下つながることも少なくありません。


機能低下をきたすROMは、
①肩外転90°・回旋(下背部と後頭部)
②肘屈曲120°
③前腕回内外各45°
④手背屈30°掌屈45°
⑤手指屈曲(指尖手掌間2。5cm以内)
⑥股屈曲90°伸展0°
⑦膝屈曲110°伸展0°
⑧足背屈0°となります。


これらの臨界角度に依存するADLとしては排尿・排便(①④)、整容(①②④⑤)、食事(②③④)、歩行(⑥⑦⑧)が含まれます。


そのため、簡易的にスクリーニングを行うことで今後の治療計画・予後を予測することにつながります。


【ROMが正常範囲を超える場合】
・関節弛緩・関節不安定性が生じている可能性がある。
・そのような状態の場合、脱臼・亜脱臼となりやすいです。



それでは今日はこの辺で*-ω-)ノ”











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